「会社を辞めれば成功する」は幻想だった。副業月収が給料を超えた僕が、独立1年目で味わった地獄

今回はちょっと毛色が変わった内容の記事を執筆してみました。

たまにはこういう僕自身の生い立ちがわかる内容もいいかなと(笑)

有益な情報では特にないので、読みたいと思ってくれた人だけ読み進めてもらえればいいです!

これを読んでいるあなたは今副業に挑戦していたり、独立を考えていますか?

「副業の収入が、会社の給料を超えた!」

あなたも今、そんな期待と興奮の中にいるかもしれませんね。 僕もそうでした。

28歳で動画編集を始めて、29歳でついにその時を迎えた僕は、「もうこれで成功するしかない!」と信じて疑いませんでした。

そして、勢いのままに会社に退職届を提出したのです。

でも、現実はそんなに甘くありませんでした泣

待っていたのは、キラキラしたフリーランス生活ではなく、お金と仕事の不安に追われる毎日。

「もっと慎重に準備しておけば…」と、後悔ばかりが募りました。

この記事は、過去の僕と同じように、希望を胸に独立を考えているあなたへ向けて書いています。

僕が実際に経験した「大きな落とし穴」と、それを避けるための具体的な準備について、全てを正直にお話しします。

この記事を読めば、あなたは僕と同じ失敗をせず、戦略的にフリーランスとしての第一歩を踏み出せるようになります。


なぜ「勢いでの独立」が危険なのか?3つの現実

本題に入る前に、なぜ僕がこれほどまでに「独立前の準備が重要だ」と訴えるのか、その核心を3つのポイントでお伝えします。

これを知るだけで、独立後の解像度がグッと上がるはずです。

  • 独立後の「お金の現実」は想像以上に厳しい
  • 「仕事を取る」仕組みがないとすぐに限界がくる
  • 会社員時代の「当たり前」は、フリーランスには何一つない

フリーランスの「自由」という魅力的な言葉の裏には、会社が守ってくれていた数々の恩恵をすべて失うという現実が隠れています。

この事実から、決して目をそらしてはいけません。


【実録】僕がハマった「フリーランス4つの落とし穴」

それでは、僕が実際に経験した、独立後のリアルな失敗談をお話しします。

当時は本当に辛かったですが、今ではすべてが学びです。

【落とし穴1】「保険料ヤバい…」会社員時代の2倍以上を請求された話

独立して最初に僕を襲ったのは、衝撃的な金額の国民健康保険料でした。

会社員時代は、保険料の半分を会社が負担してくれていました。

しかし、独立すればもちろん全額自己負担。

さらに恐ろしいのは、保険料が「前年の収入」を元に計算されること。

つまり僕の場合、副業収入+会社員としての給料という、人生で最も収入が高かった年を基準に請求額が算出されたのです。

「独立したら生活コストが下がる」なんてことはなく、むしろ想定外の支出で一気に資金がショートする危険があることを、まず知っておいてください。

【落とし穴2】「お客さんがいない…」リピーター不足で収入がジェットコースターに

独立当初は、会社員時代からの繋がりでいくつかお仕事をいただけていました。

「なんだ、意外と大丈夫じゃないか」と。

しかし、そのプロジェクトが終わると、パタッと仕事が途絶えました。

そう、僕には「継続的に仕事をくれるお客様」、つまりリピーターがほとんどいなかったのです。

毎月、ゼロから仕事を探し、売上予測も立てられない。

収入はジェットコースターのように乱高下し、精神的に追い詰められました。

美容師さんが「固定客」を大切にするように、フリーランスにとってリピーターは生命線です。

この基盤がないまま独立するのは、羅針盤を持たずに航海に出るようなものでした。

【落とし穴3】「仕事が来ない…」集客の仕組みを作らなかった大失敗

リピーターがいないなら、新規のお客様を探せばいい。 そう思うかもしれませんが、これが一番難しい。

僕の最大の失敗は、「集客の仕組み」を何も持っていなかったことです。

SNS、ブログ、YouTubeやってなかった…

今では当たり前のように情報発信をしていますが、当時は「制作スキルさえあれば仕事は来る」と信じ込んでいました。

紹介や人脈に頼り切っていたため、それが途切れた瞬間に、僕はただ待つことしかできなくなってしまったのです。

スキルを磨くことと、仕事を見つけることは全く別の能力です。
この両輪が揃って、初めてフリーランスとして走り出すことができます。

【落とし穴4】「時間がない…!」営業と制作の両立という名の地獄

なんとか仕事を見つけても、次なる壁が待っていました。 「営業」と「制作」の両立です。

会社員時代は、営業さんが取ってきてくれた仕事に集中できました。

しかし、フリーランスは違います。

営業、打ち合わせ、見積もり作成、契約、制作、納品、請求書発行、経理…。

これら全てを、たった一人でこなさなければなりません。

日中は営業活動や打ち合わせに追われ、夜中まで制作作業をする。

そんな毎日で心も体もボロボロに。

「何のために独立したんだっけ…」と、何度も心が折れそうになりました。


「じゃあ、どうすればいいの?」過去の僕が知りたかった独立前の準備リスト

僕の失敗談を聞いて、不安になってしまったかもしれませんね。 でも、大丈夫。

これらの落とし穴は、事前の準備で全て避けることができます。 

ここからは、あなたの不安を「安心」に変えるための、具体的な準備リストをお渡しします。

  1. 定期的に仕事をくれるクライアントを5人以上確保する
     まずは、あなたのビジネスの基盤となるリピーターを見つけましょう。
    毎月の売上の半分以上が、この5人から安定して得られる状態が理想です。
  2. SNSやブログで「あなた」という商品を知ってもらう仕組みを作る 
    今日からでも、小さな発信を始めてみてください。
    あなたのスキルや人柄が伝わるコンテンツは、未来のお客様を引き寄せる最高の営業ツールになります。
  3. 営業や経理の知識を最低限学んでおく 
    本を1冊読むだけでも構いません。
    特に、見積もりの作り方や請求の流れ、確定申告の基本は必ず押えておきましょう。
    無料の会計ソフトに触れてみるのもおすすめです。
  4. 最低1年分の生活費を貯めておく 
    お金の余裕は、心の余裕に直結します。
    半年や1年、仕事がなくても焦らずに済むだけの貯蓄があれば、目先の仕事に飛びつくことなく、本当にやりたい仕事を選ぶことができます。

まとめ

最後に、今日の話を3つのポイントで振り返ります。

  • フリーランスは会社員時代の恩恵を全て失う。特にお金の現実は厳しい。
  • スキルだけでなく「リピーター」と「集客の仕組み」がなければ、すぐに立ち行かなくなる。
  • 独立はゴールではない。事前に4つの準備(顧客・集客・知識・貯金)をすれば、失敗リスクは劇的に減らせる。

独立することは、決して悪いことではありません。

僕も、多くの困難を乗り越えた今、フリーランスという働き方に心から満足しています。

ただ、夢を追うことと、無謀な挑戦は違います。

 写真は未来への贈り物です、なんてよく言いますが、あなたのキャリアも同じです。

未来のあなたが笑顔でいられるように、今、できる限りの準備をしてあげてください。

まずは「今、あなたに定期的にお仕事をくれそうなお客様が何人いるか」を、紙に書き出してみることから始めてみてください。

そのリストが、あなたの輝かしい未来への第一歩になります!

それではまた!

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