動画編集する際にどのMacを選べばいいか、迷うことはありませんか?
Apple製品のMac(マック)は似ているようで、実はそれぞれ異なる機能と性能を持っています。初心者の方は、この違いがわからず迷ってしまいがちです…
この記事では、あなたに合ったMacを見つける手助けになればと思いから、Macを選ぶ際に重要なポイント、特に動画編集に必要なスペックや性能の観点から、どのモデルを選べばいいかを解説していきます。
価格と性能、使いやすさ、それぞれのモデルの特徴など、購入前に知っておくべき情報をわかりやすく説明します。これを読めば、あなたにとって最適なMacを選ぶことができます。
動画編集に必要なMacのスペック
動画編集には、ある程度のスペックが必要です。 まずは私も愛用しているAdobe社の「Premiere Pro」を使う際に推奨されているスペックを確認してみましょう。引用:Premiere Pro 必要システム構成より
最低限のスペック | 推奨スペック | |
CPU | ・Intel ® 第 6 世代以降の CPU ・Advanced Vector Extensions 2(AVX2)サポートが必須 | Apple シリコン M1 以降 |
OS | macOS Monterey(バージョン 12)以降 | macOS Monterey(バージョン 12)以降 |
メモリ | 8 GB の RAM | Apple シリコン:16 GB の統合メモリ |
GPU | Apple シリコン:8 GB の統合メモリ Intel:2 GB の GPU メモリ | Apple シリコン:16 GB の統合メモリ |
ストレージ | ・インストール用に 8 GB 以上の空き容量のあるハードディスク。ただし、インストール時には追加の空き容量が必要(取り外し可能なフラッシュメモリを利用したストレージ上にはインストールしない) ・メディア用に追加の高速ドライブ | ・アプリのインストールおよびキャッシュ用に内蔵高速 SSD ・メディア用に追加の高速ドライブ |
ディスプレイ | 1920 x 1080 | ・1920 x 1080 以上 ・HDR ワークフロー用 DisplayHDR 1000 |
「CPU?メモリ?ストレージ?ってなに>」と、そもそも各名称の意味がわからない人もいらっしゃると思いますので、それぞれ解説していきます。
CPU
CPUはコンピュータの「脳」のようなもので、ソフトウェアの指示に従って計算やデータ処理を行います。動画編集では、多くのデータを迅速に処理するために中性能〜高性能のCPUが求められます。
OS
OSはコンピュータの基本的なソフトウェアのこと。Windowsでいうところの「Windows7」や「Windows11」です。MacではmacOSがこれに当たり、定期的にアップデートすることで使い勝手や機能の追加がされたりします。
メモリ(RAM)
メモリはコンピュータが現在使用しているデータを一時的に保存する場所です。動画編集では、大量のデータを素早く処理する必要があるため、十分な量のメモリが重要です。
GPU
CPUと名前が似ているのでよく混乱する方がいますが、明確に役割が違います。GPUは画像やビデオの処理を専門に行うハードウェアです。特に3Dグラフィックスや高解像度の動画編集を行う際に、GPUの性能が求められます。
ストレージ
ストレージはデータを保存する場所です。動画編集では特にファイルサイズが大きいため、大きい容量が必要です。SSDは従来のHDDよりも速く、動画編集に適しています。
ディスプレイ
ディスプレイは映像を視覚的に認識するために画面に表示する機器です。動画編集では色の正確さや解像度が非常に重要となります。4K対応しているディスプレイを使うことで、より精密な編集が可能になります。
以上の点を踏まえると、動画編集に適したMacは、高速なCPU、十分なメモリ、そして大容量のSSDを備えているモデルが理想的です。これらのスペックが高いほど、動画編集のパフォーマンスが向上し、作業の快適になります。
Macの各モデル比較
次にMacの各モデルを比較していきましょう。動画編集のためのMacを選ぶ際は各モデルの特徴とスペックを理解することが重要です。主要なMacモデルであるMacBook Air、MacBook Pro、そしてiMacのそれぞれの性能や利便性を比較してみましょう。
MacBook Air
軽量で持ち運びやすいMacBook Airは、外出先でも動画編集作業が可能なモデルです。M1チップを搭載しているタイプなら、基本的な編集作業には十分なスペックです。
しかし、4Kなどのより高解像度の動画編集や、複雑なグラフィックス・エフェクトなどを扱う場合はスペック不足を感じることがあります。
MacBook Pro
クリエイター向けに設計されたMacBook Proは、ノートパソコンという形状で高いスペックを持ち合わせています。。さらに、画面の品質やスピーカーの音質も優れています。ただし、MacBook Airと比較して重量があるので、持ち運ぶ際は大きめのバッグに入れるなどする必要があるので、携帯性は多少劣ります。
iMac
大きな画面と高性能を誇るiMacは、長時間の編集作業に適しています。特に、色の精度やディテールを重視する場合、iMacのディスプレイは大きなアドバンテージとなります。しかし、持ち運びすることはできないので、置きっ放しで使用することが前提となります。
価格と性能
Macを選ぶ際には、価格と性能のバランスが重要な要素です。動画編集にはそれなりのスペックが必要ですが、予算に合わせた適切なモデル選びも大切です。
MacBook Airは、Macのラインナップの中で最も手頃な価格で提供されています。基本的な動画編集作業であれば、このモデルでも十分な性能です。初心者や予算を抑えたい方におすすめです。
MacBook Proはより高性能を求めるユーザー向けです。特に動画編集で高い処理速度や高解像度の編集が必要な場合、この高価格帯のモデルが良いでしょう。初期コストは大きいですが、長期的な視点で見ることが大切です。余談ですが、私はMacBook Proを5年愛用しています。
iMacは、大画面での作業が多いユーザーや、デスクワーク中心の編集作業に最適です。価格はMacBook Proと同等またはそれ以上ですが、大型ディスプレイと性能の高さは、動画編集において大きなメリットとなります。携帯する予定がない人におすすめです。
結局どれを選べばいいの?
これまで色々解説してきましたが、「結局どれを選べばいいの?」と思う方がいらっしゃると思います。
そこで動画編集歴5年の私が選ぶおすすめのMac製品をご紹介します。
持ち運びたいならMacBook Air
外出先でも動画編集をしたいという方には2022年に発売のM2モデルがおすすめです。
4K動画を編集するならメモリを16GBに増設するのが良いでしょう。
ただし、もし動画編集を仕事にしたいなら、MacBook Proを選ぶようにしましょう。
コストはかかりますが、長い目で見た時にプラスになるので、金銭的に余裕がある方はMacBook Proを選択肢に入れると良いでしょう。
本格的な動画編集をするならiMac
持ち運びをする必要がなくて、本格的な動画編集がしたいならiMac 27インチ 5Kがおすすめです。
5Kの高画質の広々としたディスプレイで快適に動画編集作業をすることができます。
ただし、価格もそれなりにするので、ご予算に応じて購入を検討してみてください。
まとめ
この記事を通じて、動画編集に適したMacの選び方についてご紹介しました。重要なのは、目的に合った使用用途、予算、そして好みに合わせてMacを選ぶことです。ぜひご活用ください!
- 初心者や予算が限られている方: MacBook Airは、手頃な価格で基本的な動画編集作業に適しています。
- より高い性能を求める方: MacBook Proは、高価格ながらも、プロの編集作業に最適な選択です。
- 大画面での作業をしたい方: iMacは、大型ディスプレイと高性能を求めるユーザーにとって理想的なモデルです。